結論から言うと、10年かけて「預ける」から「連れて行く」に寄っていきました。
犬がいると、旅行や帰省のたびに判断がひとつ増えます。連れて行くのか、預けるのか。うちはこれを10年ぶん、そのつど決めてきました。
LINEに残っていた記録を並べると、判断の基準が途中で変わっています。何が変わったのかを書きます。
※犬の名前、預け先の名称、人の名前、金額は書いていません。
費用の項目に、最初から入っていた
2016年10月11日、旅行の費用を並べたメモが残っています。
- ペットホテル代
- 高速道路(往路は深夜割引)
- 高速道路(復路は休日割引)
- 宿泊費
宿と高速代と同じ並びに、預け代が入っています。
犬を飼う前は、旅行の費用は交通費と宿でした。飼ってからは、そこに1項目増えます。金額の大小より、項目が増えることのほうが影響が大きい。
計算に入れ忘れると、あとから足りなくなります。私は最初の年から、ここは並べて書いていました。
💡 車を持つと駐車場代が要るのと同じ構造です。本体の値段は比べるのに、付いてくる固定の項目は忘れやすい。犬の預け代も、そういう種類の費用でした。
預けるときに、確認していたこと
2018年5月13日、預ける前の確認事項が箇条書きで残っています。
- 食事は1回分を小分けにして渡す
- ドッグランの利用が別料金かどうか
- マナーベルトが1日いくらか
- 予約は前日の何時までか
- ワクチンの証明が要るかどうか
5項目のうち3つが、当日ではなく事前に済ませるものでした。
前日の締切があるところは、思い立った日には預けられません。ワクチンの証明も、当日に用意できるものではない。
このメモは、たぶん1回目に慌てたから作ったのだと思います。2回目以降は同じ確認を繰り返していました。
実家に1週間は、断られた
預け先の当てがある、と思っていた時期があります。2019年6月4日、私は実家に頼もうとしました。
妻「預けるの反対されたよ?」
私「1週間預かってくれと言った」
私「余計に、ごじゃごじゃしそうだろ!笑」
1泊なら頼めても、1週間は別の話でした。
このとき出た代案が「どちらかが午後休を取る」です。犬の預け先が決まらないと、こちらの仕事の予定まで動きます。
親に頼めるかどうかを、私は日数で分けて考えていませんでした。頼める相手がいる、で止めていた。実際には、相手ごとに預けられる長さが違います。
💡 傘を借りるのに似ています。その日のうちに返すなら借りられても、1週間となると話が変わる。同じ「貸して」でも、頼んでいる中身が違います。
「その日だけ預ける」という中間案
2017年6月23日、私はこう書いています。
「登る日だけペットホテルに預けてもええしなぁ」
旅行の全期間ではなく、1日だけ預けるという発想です。
連れて行くか、預けるか。2択で考えていると、ここが出てきません。実際には、行程の中で犬が入れない場所は一部だけということが多い。
その一部だけを切り出せば、残りは一緒にいられます。うちはこの考え方を、けっこう使っていました。
💡 コインロッカーに近い使い方だと思っています。荷物を家に置いてくるか、全部持ち歩くかの2択ではない。必要な時間だけ預ける、という選択肢がありました。
預け先には、3種類あった
記録を整理すると、預け先は3つに分かれます。
| 預け先 | わが家での位置づけ |
|---|---|
| ペットホテル | いつでも使えるが、事前の手続きが要る |
| 知人 | 安心できる。ただし相手の都合がある |
| 実家 | 近い時期は使える。距離と体調に左右される |
同じ「預ける」でも、事前に必要なことが違います。
ペットホテルは書類と予約。知人と実家は、こちらの都合だけでは決まりません。私は3つとも試したうえで、行き先と日数で使い分けていました。
預け先から、断られた
方針を変えた理由を、前の記事では書きませんでした。ここに書きます。
2022年10月24日、預け先からこう言われています。
「他の犬噛むのなら来ないでくれ」
うちの犬が、ほかの犬を苦手にしていました。それを預け先へ伝えるのが遅く、預ける直前になって断られています。
同じ日、私はこうも書いています。
「しまいには、そんな重要なこと早く言えと怒られた」
怒られて当然でした。先方には、ほかの家の犬もいます。うちの都合で怪我をさせるわけにいきません。
伝えにくいことほど、預ける側は後回しにします。私もそうしました。相手が受けられるかどうかを判断するための材料を、こちらが握ったまま渡していなかった。
このあとになって、しつけの学校を探し始めています。順番が逆でした。
💡 中古品を売るときの傷の申告に似ています。先に言えば交渉になり、あとで見つかれば取り消しになる。黙っていて得をすることは、まずありません。
2022年に、方針を決め直している
2022年10月24日の記録です。
「預ける時は、実家なのか、もしくは、預けることはもうしない」
このどちらかにする、と書いています。
そのつど探すのをやめて、選択肢を2つに絞りました。決め直したこと自体が、記録に残っている数少ない転換点です。
理由は書きませんが、そのつど判断していると、毎回同じところで迷います。先に絞っておくと、旅行の計画そのものが速くなりました。
安心して預けられる先と、実際に使う先が、違っていた
断られる4年前に、妻はこう書いています。2018年6月12日です。
「短期間の時はしょうがないかな、、」
いちばん安心して預けられる相手には、長い期間は頼めない。だから短いときは別の預け先を使う。その使い分けを、4年間そのままにしていました。
このとき手を打つこともできたはずです。短い預け先のほうを増やすか、長く預けられる先を新しく探すか。どちらもやっていません。
困っていないから動かない、というのが正直なところでした。困ったのは2022年で、そのときにはもう選べる時間がありませんでした。
💡 タイヤの溝に似ています。減っていることには気づいていても、走れているうちは替えない。替えるのは、たいてい雨の日の翌日です。
連れて行くほうに寄せると、選ぶ場所が変わる
2020年2月、私はドッグランのあるオートキャンプ場を予約しています。
キャンプの記事にも書きましたが、犬がいると「入れる場所かどうか」が最初の条件になります。連れて行く前提にすると、探し方が変わる。
宿を選んでから犬をどうするか考えるのではなく、犬が入れる宿から選ぶ順番になります。
この順番にしてから、預ける回数は減りました。減ったぶん、選べる宿の数も減っています。どちらが良いという話ではなく、順番を決めると迷いが減るという話です。
犬と暮らした10年の記録は犬を飼って10年の記事に書いています。
預けるついでに、済ませられることがある
2018年6月5日、妻からこう来ています。
「預ける時にトリミングお願いしてみる?」
預かりとトリミングを、同じ場所で同時に頼めることがあります。
翌日、頼めるという返事が来ていました。連れて行く手間が1回で済む。うちはこれ以降、旅行と重ねてお願いすることが増えています。
もうひとつ、同じ年の4月にこう書いていました。
「駐車場とペットホテルが連携している」
空港へ車で行く場合、駐車場と預かりが組み合わせになっていることがある。移動の途中に寄るのではなく、出発地点でまとめて終わる形になります。
💡 引っ越しのときに、不用品の回収を同じ業者に頼むのに近い。別々に手配すると2回動くことになるものが、聞いてみると1回で済むことがある。うちはどちらも、聞いてみて分かりました。
使える形にしておきます
これから犬を迎える人に向けて、うちの記録から取り出せるものを並べます。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 旅行の費用に、預け代の項目を作る | 金額より、項目を忘れることのほうが影響する |
| 預ける前の確認事項を、1枚にしておく | 前日締切とワクチン証明は、当日に間に合わない |
| 1日だけ預ける、を選択肢に入れる | 全期間で考えると2択になる |
| 預け先を2つに絞る | そのつど探すと、毎回同じところで迷う |
| 宿は「犬が入れるか」から選ぶ | 順番を決めると、探す時間が減る |
| まとめて頼めないか聞く | トリミングや駐車場と組み合わせられることがある |
いちばん効いたのは4行目でした。
選択肢を減らすほうが、旅行の計画は速くなります。うちは6年かけて、そこにたどり着いています。
※この記事は、わが家のLINEに残っていた記録をもとにしています。犬の名前、預け先の名称、人の名前、金額は書いていません。預かりの条件は施設ごとに異なります。

