結論から言うと、13年で3回見直して、2人ぶんのうち1つを解約しました。
残したほうは、いまも積み立て中。
2013年に夫婦で入った生命保険の話。当時の自分の判断を、いまの自分がどう思っているかまで書きます。私は保険の専門家ではありません。
※保険会社名・担当者の名前・金額は書いていません。この記事は特定の商品をすすめたり、やめるようすすめたりするものではありません。
3回の見直しを、日付で
| 時期 | やったこと |
|---|---|
| 2013年7月 | 保険の相談。確認事項をメールで送っている |
| 2013年9月27日 | 面談。ここで契約している |
| 2014年3月28日 | 内容を勘違いしていたと気づく |
| 2025年3月 | 妻のぶんを解約 |
2013年に入って、2014年に一度つまずいて、そこから11年空いています。
11年動かさなかったのは、判断したからではない。忘れていたというのが正直なところです。
当時の私は、かなりの初心者でした
入ったのは、掛け捨てではなく積立型でした。
自分でそれを選んだのに、当時どういう仕組みかを分かっていたか。あやしいものです。
いま振り返って思うのは、利回りという視点がなかったこと。保険と貯蓄が一緒になった商品なので、「保障がついて、お金も貯まる」と聞くと得に見える。実際に見るべきだったのは、同じ額を別のところに置いた場合との比較でした。
そこを比べていません。
💡 定食に例えると近いと思っています。単品で頼むより定食のほうが安く見える。でも、頼んでいないおかずのぶんも払っているかもしれない。内訳を見ないと、得かどうかは分かりません。私は内訳を見ずに、定食を13年頼み続けました。
いまなら説明できる、2つの違い
当時の私が説明できなかったことを、いま書いておきます。ここは事実の整理で、どちらがよいという話ではありません。
| 型 | 保障 | 解約したとき | 保険料 |
|---|---|---|---|
| 掛け捨て型 | ある | 戻りは基本ない、または少ない | 同じ保障なら安くなりやすい |
| 積立型 | ある | 積み立てた分が戻る(時期と契約による) | そのぶん高くなりやすい |
積立型は「保障」と「積み立て」がひとつになった形。だから、保障だけを買う場合より保険料が高くなります。その差額が積み立てに回っている、という構造です。
私が見ていなかったのは、その差額の行き先でした。
差額が積み立てに回るのは事実。ただし、同じ差額を別のところに置いたらどうだったかは、別の話です。そこを並べないと、得か損かは判断できません。
※解約の時期によっては、払った額より戻りが少なくなることがあります。時期と条件は契約書に書かれています。自分の契約書で確認してください。
訂正します。入って半年で、内容を勘違いしていました
この記事を書いたあと、当時の記録を読み直して、書き直すことになりました。
2014年3月28日、私はこう書いています。
「保険の話しきいてきたよー ただ、おれちょこっと勘違いしていたみたいだなー お家帰ってきたら話しましょーう」
入って半年で、内容を取り違えていたと自分で書いています。
何をどう勘違いしていたかは、この日以降の記録に残っていません。「帰ってから話す」で終わっていて、続きが文字になっていない。だからここでは書けません。
分かるのは、選んだ本人が半年後に「勘違いしていた」と書いている、という事実だけです。上で「当時どういう仕組みかを分かっていたか。あやしいものです」と書きましたが、あやしいどころではありませんでした。
💡 家電の保証書に似ています。買うときには説明を聞いていて、分かったつもりでいる。実際に使う場面が来て、初めて範囲が違ったと気づきます。
同じ時期に、保険会社へ転職しようとしていた
もうひとつ、訂正させてください。
この記事を最初に書いたとき、私は2014年1月10日を「2回目の見直し面談」として扱っていました。当時のLINEに「面談」という言葉があったからだ。
調べ直したら、まったく違いました。以下、引用の中の社名は◯◯にしています。
2013年11月26日、私はこう書いています。
「多分、◯◯の採用の面談みたいなやつに参加だね」
保険の見直しではなく、その保険会社に転職するかどうかの面談でした。
12月9日には、条件まで書き出しています。個人事業主になるので交通費は自腹で、契約が取れるまでの生活費を先に用意しておく必要がある。そのうえで「お互いにルールだけは決めておこう」と妻に持ちかけています。
そして1月11日、面談の翌日。
「本当に◯◯へ行きたいか、自分の中の、リトルわたるに聞いたんだ。」
結局、行きませんでした。この件は保険の契約とは無関係なので、「面談のあとに変更した形跡がない」のは当たり前です。契約の話をしていなかったのだから。
29歳のとき、私は保険を売る側になることを、そこそこ本気で考えていました。そのことも、いままで書いていません。
自分の記録を、自分で読み違えていました。面談という一語だけを見て、保険の話だと決めつけたのが原因です。
💡 領収書の日付だけを見て、中身を確かめないのに似ています。同じ言葉が、まったく別のことを指していることがある。前後を読まないと分かりません。
3回目の引き金も、自分ではなかった
この記事の後半で「引き金は外からしか来ない」と書きますが、3回目はそれがいちばんはっきり出ています。
2025年2月3日、妻からこう来ました。
「そういえば、、話し聞いといた方がよいよね?!」
保険会社の担当者から、妻に連絡が入っていました。そこから話が動いています。
私は当時、資産と固定費を並べ直している最中でした。並べてはいたけれど、保険を開いてはいなかった。開くきっかけは向こうから来ています。
11年放置していたものが、こちらの都合で動いたことは一度もありません。3回とも、外からです。
💡 歯科の定期検診の案内に似ています。痛くなければ行かないので、はがきが来て初めて予約する。自分から思い出す仕組みを、私は持っていませんでした。
11年後に、妻のぶんだけ解約した
2025年3月。会社を辞める1年前です。
解約したのは、妻のぶんだけ。私のぶんは残しました。
理由はひとつ。資産がある程度たまってきたタイミングで、保険と利回りをもう一度考え直した。そのうえで、2つ持っている必要はないと判断しました。
解約して戻ってきたお金は、そのまま投資に移しています。移した時点で、わずかにプラス。
| 残した理由 | 判断 |
|---|---|
| 保障そのものは、まだ要る | 家族がいるので、ゼロにはしない |
| 掛金が大きくない | 家計の負担として気にならない額。残りは15年ほど |
| 分散のひとつとして見る | 投資と保険で、置き場所を分ける |
つまり、「保険は無駄だった」で終わっていません。位置づけを変えただけ。貯めるための道具から、リスクを分散するための道具へ。
見直しの引き金は、いつも別のことだった
数えてみて気づいたことがあります。3回とも、保険のことを考えて動いたわけではありません。
| 時期 | そのとき起きていたこと |
|---|---|
| 2013年 | 結婚した翌年。家計をひとつにまとめている最中 |
| 2014年 | 家を買う前の年。住宅ローンを調べていた |
| 2025年 | 会社を辞める1年前。資産と固定費を全部並べていた |
いつも別の用事のついでです。
保険だけを見直そうと思った日は、13年で1日もありませんでした。
💡 これは、たぶん普通のことだと思っています。保険は、放っておいても止まらない支払い。電気やガスと違って、使っていないことに気づく瞬間がない。だから引き金は外からしか来ません。引っ越し、出産、転職、退職。そのときにまとめて見るのが、現実的なやり方だと思います。
13年やって、いま思うこと
正直に書きます。利回りだけで見れば、私は損をしています。
同じ額を別のところに置いていたら、たぶん違う結果になった。そこは分かっている。
ただ、そう言えるのは13年経ったいまだから。2013年の私に「積立型はやめておけ」と言っても、判断できる材料がありませんでした。
💡 ここは失敗談として書くべきか迷いました。知らずに入って、11年放置して、資産ができてから見直した。きれいな話ではありません。ただ、多くの人が同じ順番をたどるのではないかとも思っています。最初から正解を引ける人は、そんなに多くない。
見直すときに、私が見るようになった4つ
使える形にしておきます。私は最初の判断を間違えた側の人間です。その前提で読んでください。
| 見ること | 理由 |
|---|---|
| その保険が、貯蓄なのか保障なのかを分ける | 一緒になっていると、どちらの評価もできない |
| 同じ額を別に置いた場合と比べる | 私がやらなかったのはここ。単体で見ると判断できない |
| 払い終わりの時期を確認する | 残り何年かで、続けるか決めるかが変わる |
| 世帯で何本あるかを数える | うちは2本あって、1本でよかった |
いちばん効いたのは、4行目。
1本ずつ見ていると、どれも要るように見えます。世帯でまとめて数えたときに、初めて「これは重なっている」と気づいた。
そして、見直しは「入るとき」ではなく「資産が変わったとき」にやるもの。私は11年空けましたが、家を買ったとき、子どもが生まれたとき、辞めるときと、機会はいくらでもありました。
※この記事は、私自身の2013年から2025年の記録と、いまの判断です。保険会社名、担当者の名前、保険料や解約金の金額は書いていません。保険の内容と適否は、契約と家庭の状況によってまったく変わります。私は保険の販売や助言をする立場にありません。判断の前に、契約書と、必要なら専門家に確認してください。
共働きのお金の分け方は共働きの家計の記事に書いています。

