結論から言うと、いちばん高かったものが、最初の3か月ほとんど動きませんでした。そして、買わずに保留したものが、冬に必要になりました。
2021年、私たちは初めての子どもを迎える準備をしていました。5月から7月にかけて、夫婦のLINEには商品リンクが何十本も流れています。ベビーベッド。布団。ベビーカー。ガーゼ。ハンガー。その全部が、あとで同じように役に立ったわけではない。
この記事に書くのは、当時のやりとりに残っている「買った日」と、そのあと実際に使われた記録です。子ども本人のことや、生まれたときの経過は書きません。買い物の話だけです。
※商品名・店名は出しません。うちで起きたことであって、どの家庭でも同じになるとは限らないためです。
5月から7月に、何が流れていたか
まず、時系列だけ並べます。
| 時期 | LINEに出てきたもの |
|---|---|
| 5月上旬 | チャイルドシート、ベビーベッド、ベビーカー |
| 5月下旬 | おむつストッカー |
| 6月上旬 | ベビー布団(数日かけて何度も比較) |
| 6月中旬 | ガーゼ12枚セット、ベビー用ハンガー |
| 6月18日 | ベビーベッド系を1日で4種類 |
| 6月下旬 | ベッドガード、ベッドメリー |
| 7月 | 汗止め、寝相アート用の衣装、鼻水吸引器、うきわ |
リンクの本数と、必要度は一致しません。あとから見ると、そこがいちばんはっきり出ています。
いちばん高かったものが、3か月動かなかった
ベビーカーです。
5月9日に候補を共有して、6月25日に手元に来ました。うちで買ったのではなく、親からのプレゼントでした。ポイントを使って、ポイントが戻ってくる。妻のメッセージにその計算まで書いてあります。
うれしかった。それは本当です。でも、9月4日のLINEにはこう残っています。
「抱っこ紐作戦に切り替えました!」
その9日後には、こうです。
「胸出して、あやして、抱っこ紐しかしてない」
抱っこ紐は、準備リストの主役ではありませんでした。5月から7月のやりとりに、抱っこ紐の検討はほとんど出てきません。それなのに、最初の数か月を回したのはこちらでした。
💡 理由は単純で、赤ちゃんが泣いたときに動くのは大人のほうだからです。ベビーカーは「移動する」ための道具ですが、生後すぐに多いのは「その場であやす」場面。傘と長靴の関係に似ています。雨の日に必要なのは両方でも、玄関を出た瞬間に手が伸びるのは傘のほうです。
ベビーカーが本格的に働き出したのは、季節が変わってからでした。12月18日、妻からこんな連絡が来ています。
「着いたけど、その電車にはのれぬ。なぜならベビーカーはいそげぬ」
駅でエレベーターを待って、1本乗り遅れたという話です。使い始めてから分かることのほうが多い。
買わなかったものが、冬に必要になった
逆のパターンもありました。電動の鼻水吸引器です。
7月28日、妻が商品リンクを送ってきています。買っていません。9月7日、同じリンクがもう一度。やはり買っていません。9月29日、3回目。
3回送って、3回とも決めきれなかった。「今すぐ要るわけではない」が、そのときの判断でした。
そして12月9日。
「明日も鼻水吸いにいきます」
「めちゃ鼻水とれた」
病院に通って、吸ってもらっていました。翌年の2月には、中耳炎の手前と言われています。
これを「失敗した」と言うつもりはありません。買っていれば全部解決したかというと、そうとも限らない。通院そのものが無駄だったわけでもない。ただ、事実として、同じリンクが3回流れたものは、たぶん本当に迷っているということです。
迷った時間がいちばん長かったのは、寝る場所
6月18日、私は1日でベビーベッド系のリンクを4本送っています。折りたたみ式。添い寝用。おむつ替え台つき。サークル型。
どれも違うカテゴリーの商品でした。つまり、何を買うかではなく、そもそも何が要るのかが分かっていなかった。
さらに6月20日から21日にかけて、今度はベッドガードの候補が並びます。結局このときは買っていません。同じベッドガードの検討が、翌年の1月と7月にまた出てきます。
寝る場所だけで、半年以上迷っている計算になります。
ここは、迷ってよかったところだと思っています。買ってから「うちの間取りに合わなかった」となるものほど、大きくて捨てにくい。
5,000円以下のものが、いちばん働いた
一方で、まったく議論にならずに買われて、そのまま毎日使われたものもあります。
- ガーゼ12枚セット(6月13日)……口を拭く、汗を拭く、肩にかける。枚数がそのまま効く
- ベビー用ハンガー(6月15日)……大人用だと肩が伸びる。洗濯の回数が増えるので効いてくる
- おむつストッカー(5月28日)……置き場所が決まっていないと、探す時間が毎回かかる
- ベビー布団(6月14日到着)……数日かけて比較した。ここは時間をかけた価値があった
共通しているのは、単価が安くて、毎日触るものでした。
高いものほど慎重に選んで、安いものはさっと決める。私たちはその逆をやっていた場面が、けっこうあります。
借りられたもの、もらえたもの
もうひとつ、記録に残っていること。
7月12日、妻の友人が大量に貸してくれています。6月25日には「沢山プレゼントもらったよー」とあります。ベビーカーも、親からでした。
うちが自分たちのお金で買ったものは、思っているより少ない。これは準備を始める前には分からないことでした。
出産準備の情報を集めていると、「必要なものリスト」が先に目に入ります。そこには持ち主の欄がありません。同じ品目でも、買うのか、借りるのか、もらうのかで、支度にかかる金額はまるで変わります。
先に周りへ聞いておけばよかった、というのが正直なところ。うちの場合、聞く前に検索を始めていました。
出産準備の買い物を、順番で整理する
ここからは、使える形にしておきます。私は専門家ではなく、1回やっただけの人間です。その前提で読んでください。
| 分類 | やり方 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日触る消耗品 | 先に買う。多めでいい | 単価が安く、外れても痛くない。ガーゼ・肌着・おむつ関連 |
| 大きくて置き場所を取るもの | ぎりぎりまで決めない | 間取りと生活動線が、生まれてからでないと分からない |
| 「あると便利」と紹介されたもの | 保留リストに入れる | 要る場面が来てから買っても、たいてい間に合う |
| もらえる・借りられる可能性があるもの | 先に周りに聞く | ベビーカー、抱っこ紐、衣類は出やすい |
| 同じリンクを2回以上送ったもの | そこは迷っている印。理由を書き出す | 「今要る」のか「不安だから」なのかを分ける |
いちばん効くのは、2行目だと思っています。
大きいものは、返品も譲渡も面倒です。冷蔵庫を買うときに間取りを測るのと同じで、置く場所が決まっていないうちに決めない。うちはそこを、リンクを送り合うことで代替してしまっていました。
💡 そして「保留」は失敗ではありません。鼻水吸引器を3回見送ったことを、私は今もそれほど後悔していません。必要になった時点で、必要だと分かって買える。準備段階で全部を当てにいく必要はない、というのが正直な感想です。
※この記事は、2021年のわが家の記録です。子どもに関する個別の事情、通った施設の名前、家族の名前は書いていません。必要なものは家庭ごとに違います。金額や商品の評価をするものではありません。
家計の考え方については共働きの家計の記事にも書いています。

