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共働きの家計を、妻が決めて、私が動かしていた

私たちの家計は「決める人」と「動かす人」で分けていました。決めるのは妻、動かすのは私。手取りが13万7千円の月もあった2013〜2014年に、口座を銀行名ではなく役割で持ち、お金の話を文字だけでやっていた記録です。うまくいかなかったところも書きました。

電卓と現金、手書きのメモを並べた机。家計の分担を決めるイメージ

結論から言うと、私たちの家計は「決める人」と「動かす人」で分けていました。

決めるのは妻。動かすのは私です。

2014年4月25日、妻から届いたメッセージがこれです。

「◼︎銀行関連 ✳︎給与口座からおろしてください 1⃣貯金用の口座へ15万 2⃣食費3万おろして下さい 3⃣お昼代2万おろしてください 以上!よろしくお願いします!」

指示書です。私はこれを持って、銀行を回っていました。

この記事に書くのは、共働きだった私たちが実際にどう分担していたか。家計簿アプリの話ではなく、当事者の記録です。

※金額は2013〜2014年のものです。私たちの一例で、正解ではありません。

前提:私の手取りは、13万円台の月もあった

先に、みじめなところから書きます。

時期私の手取り
2013年8月16万8千円
2014年1月13万7千円
2014年3月17万ちょっと
2014年5月19万円くらい

2014年1月、明細を見た私はこう送っています。

「手取り額:¥137000だったー おーのー」

その週、生活費をおろしに行ったときのメモがこれです。

「多分、¥5000で乗り切れると信じて…今月の残りを生き抜くための生活費をおろしてきまーす」

5,000円で月末まで。28歳、都内の会社に勤めて6年目です。

そして、この時期の妻の収入のほうが、私より多かった。金額は書きませんが、そこは事実として書いておきます。

その前に、共働きではない半年があった

2013年、結婚した年です。妻はその年の途中まで、働いていませんでした。

7月30日、妻からこう届いています。

「本日年金やら国保やら払ってきます! 全部で67000円! 失業保険がまだ66000円あるからそちらから使い、残りは自分ので払います」

国民年金と国民健康保険で、月67,000円。そのころ私の手取りは16万円台です。二人で暮らすには、ここが重い。

動きがあったのは9月30日でした。

「9月から扶養に入れるようで、年金と国民健康保険は、支払わなくて良いみたいよお。なので、今月分は、手続きすればもどるみたい」

扶養に入った月の分は、手続きをすれば戻りました。

💡 厚生年金に加入している人に扶養されている20歳以上60歳未満の配偶者は、国民年金の第3号被保険者になります。年収130万円未満で、かつ配偶者の年収の2分の1未満であることが条件です。この場合、本人が国民年金保険料を納める必要はありません。届出は勤め先(事業主)を経由して出すもので、事実発生から5日以内とされています。

出典:日本年金機構「第3号被保険者」/日本年金機構「従業員が家族を被扶養者にするとき」

※健康保険の被扶養者に入れるかどうかは、失業給付を受けている間は扱いが変わることがあります。判断は勤め先の健康保険組合と年金事務所に確認してください。私たちの場合は1か月ぶん払ってから気づき、手続きをして戻りました。気づかなければ、そのままです。

そのあと妻が働き始めて、共働きになります。分担ができたのは、そこからです。

分担は「決める・動かす」で切った

家計の分け方は、いくつか型があります。

  • 費目で分ける(家賃は夫、食費は妻、など)
  • 口座で分ける(共通口座に一定額ずつ入れる)
  • 役割で分ける(決める人と、動かす人)

私たちは3つ目でした。意図して選んだわけではありません。やっているうちに、そうなっていた。

理由ははっきりしています。妻のほうが、決めるのが速かったからです。

私は明細を見るのは好きですが、「じゃあ今月どうするか」を決めるのに時間がかかります。妻は逆で、決めるのは速いけれど、平日の昼間に銀行へ行けない時期があった。

得意なほうを、そのままやっただけです。

💡 この分け方には、はっきりした弱点があります。動かす人が、全体を把握しなくなることです。私は言われた金額を言われた口座に入れていただけなので、「今いくらあるか」を自分で答えられない時期がありました。あとで家を買うとき、そこで一度つまずいています。

口座は、銀行ではなく役割で持っていた

もうひとつ、いま振り返って効いていたのがこれです。

私たちは口座を、銀行の名前ではなく役割で覚えていました。

役割使い方
給与口座給料が入る。ここからは出さない
貯金用毎月、決まった額を移す
生活費食費・日用品。ここが尽きたら終わり
予備急ぎのときだけ触る

だから妻の指示も、銀行の名前ではなく「給与口座から」で通じました。銀行が変わっても、役割は変わらないからです。

2014年4月、本俸が上がらず支払いが足りなくなったとき、私はこう書いています。

「支払い足りなくなっちゃったので、ひとまず予備の口座から、11,000円かりいれますー」

「かりいれ」と書いています。同じ家のお金なのに、口座をまたぐと「借りる」感覚になっていた。役割で分けると、そうなります。そして、そのほうが戻しやすい。

うまくいっていたところ

3つあります。

1. 生活費の上限が、目に見えていた。

2014年6月、私はこう書いています。

「今月末の生活費は、¥27,000でーす」

これは我慢の話ではありません。その口座に27,000円しか入っていない、というだけの話です。足りなければ別の口座から移すことになり、それは記録に残る。移すのが面倒だから、使わない。それだけです。

2. 家計の話を、口頭でしなかった。

先ほどの指示書のように、私たちはお金の話を文字でやっていました。金額と口座が並んでいるだけの、味気ないメッセージです。

口頭だと、感情が乗ります。「今月きつくない?」から始まると、だいたい別の話になる。数字だけを送り合うほうが、続きました。

3. 大きい支払いは、出せるほうが出した。

家を買ったとき、仲介手数料と工事の前金250万円は、妻の貯金から出ています。

2014年5月、私はこう聞いています。

「そーいえば、仲介手数料や前金、250万円って、そっちの貯金で払ったんだっけ」

確認の形で聞いている時点で、私は把握していませんでした。ここが、さっき書いた弱点です。

うまくいっていなかったところ

正直に書きます。

  • 私が、全体像を持っていなかった
  • 指示待ちになっていた
  • 気づくのが、いつも支払いのときだった

家を買う話が始まったとき、私は初めて自分で全部を計算しました。試算をして、頭金を集めて、諸経費を数えた。そのときに、それまで自分が何を把握していなかったかが分かりました。

その話は住宅ローンと転職の順番の記事に書いています。

「決める・動かす」で分けるなら、動かす側も月に一度は全体を見る。これをやっていれば、たぶんもっと楽でした。

いま同じことをやるなら

使える形にしておきます。

決めること私たちの場合
どちらが決めるか決めるのが速いほう。相談ではなく、役割で決める
口座の呼び方銀行名ではなく役割(給与・貯金・生活費・予備)
生活費の管理上限を口座残高にする。移すのを面倒にしておく
お金の話の仕方文字でやる。金額と口座だけ
動かす側の月次確認やっていなかった。ここが失敗

いちばん効いたのは、2行目だと思っています。

口座を役割で持つと、「これは何のお金か」を毎回考えなくてよくなります。金額の管理ではなく、置き場所の管理になる。

私たちは12年これでやってきて、途中で家を買い、売り、二拠点にしました。やり方はほとんど変えていません。変えたのは、私が全体を見るようになったことだけです。

※この記事の金額とやりとりは、私自身の当時の記録で確認したものです。金融機関名は書いていません。家計の分け方に正解はなく、これは私たちの一例です。

同じ年の話は結婚式に237万円かかった記事、その半年後の住宅ローンと転職の順番の記事にもあります。

この記事の制作について

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