辞める2年前に、私は転職活動をしています。落ちました。
そして2年後、転職ではなく独立を選びました。
2024年7月から9月の記録です。この記事に書くのは、受からなかった転職活動が、そのあとどう効いたかです。
※応募先の社名は書いていません。選考の内容や結果は、私の一例にすぎません。
日付を並べます
| 日付 | やったこと |
|---|---|
| 2024年7月2日 | 求人を見つける |
| 7月3日 | 職務経歴書を書き始める。「明日にはES出すスピード感や」 |
| 8月13日 | 仕事の現場で、面接対策をしている |
| 8月24日 | 面接(午前中) |
| 9月11日 | 次の面接の日程が決まる。妻に面接官役を頼む |
| 9月17日 | 2社目の面接について「テンション上がらず」 |
| 9月18日 | 2社目を、自分から辞退している |
2社以上、並行して受けています。当時は、そこまで本気ではないつもりでいました。
きっかけは、思い出したことだった
1社目は航空関係の会社でした。
きっかけは求人サイトではありません。株主として、その会社の催しに参加する機会があった。そこで「面白そうだな」と思い、続けて「そういえば自分は、この業界に興味があったな」と思い出した。
それだけです。
18年勤めていて、業務は印刷系の生産管理。まったく別の業界です。それでも受けたのは、やりたいことを探していたのではなく、忘れていたことを思い出したからでした。
💡 転職の動機というと「今がつらい」か「やりたいことがある」の2択で語られがちです。私の場合はどちらでもありませんでした。押し入れを開けたら、昔買った道具が出てきたような感じ。使うつもりで買ったのに、置いたまま忘れていた。それを見つけただけです。
職務経歴書を「おもろい」と書いている
7月3日のメッセージです。
「職務経歴書おもろいな」「完成したら妻に見せたろ」「明日にはES出すスピード感や」
つらい作業だと思っていませんでした。むしろ面白がっている。
同じ日に、こうも書いています。
「とりあえず、TOEIC欄は2008年に750点取ったって書いとくわ笑」
16年前の数字です。実際に何点だったかは覚えていません。ここについては「英語をやる」と言い続けて18年やらなかった話に書きました。
見つけたのが7月2日で、翌日には書き始めて、その翌日に出そうとしている。3日です。
書類が書けないという相談をよく聞きますが、私の場合、書けなかったのではなく、書く理由がなかっただけでした。理由ができたら3日で出しています。
検品所で、面接対策をしていた
8月13日の記録です。
「今なんて、検品所いるけど、面接対策しとるで」
仕事の現場で、面接対策をしています。
これを自慢として書くつもりはありません。むしろ逆で、当時の自分が仕事にどう向き合っていたかが、そのまま出ていると思っています。
18年目の年でした。目の前の仕事は回せる。回せるぶん、頭の一部が空いている。その空いたところで、別のことを考えていた。
9月11日には、準備シートを妻に送って、面接官役を頼んでいます。「明日から特訓や」と書いている。
そのシートを見た妻の反応が、これでした。
「面接準備のシートが長くてびびった」
びびったのは妻のほうです。この記事を最初に書いたとき、私はこれを自分の言葉として引用していました。誤りだったので訂正します。私は長いシートを渡した側で、驚いた側ではありません。
そして9月17日、2社目について「面接テンション上がらず」。
熱があったのは、最初の会社だけでした。読み返すと、そこははっきり分かれています。
2社目は、落ちたのではありません。辞退しました
ここは、書いていなかったことです。
この記事は「落ちました」と書き出していますが、落ちたのは1社目だけです。2社目は、面接の2日前に自分から降りています。
2024年9月18日、私はこう書きました。
「モチベ上がらず、(面接を)辞退した」
日程まで決まっていたものを、2日前に取り消しています。
そのうえで、同じ日にこうも書いている。
「ホントは、(そこを)経由して他社もありだがな」
降りた直後に、惜しんでいます。行きたくないから辞退したのに、そこから広がったかもしれない道のことを、その場で考えている。
熱のない応募を「受けない」と決めるところまではよかった。ただ、決め方が当日の気分でした。受けるかどうかを、日程が決まる前に決めていない。だから2日前まで相手の時間を押さえたままにしています。
💡 飲み会の返事に似ています。行く気がないのに、断るのが面倒で「行く」と返しておく。直前に断ると、こちらの都合だけが通って、相手の予定は戻りません。
書類は通って、面接で落ちた
結果です。エントリーシートを出して、面接まで進んで、そこで終わりました。
このとき39歳。まったく別の業界で、資格らしい資格もない。それでも書類は通っています。
生産管理という仕事は、社名を出すと「印刷会社の人」で終わってしまいます。でも中身は、納期と品質と価格を、現場と営業と客先のあいだで調整する仕事です。業界を外して書くと、どこでも通じる形になる。
書類が通った理由は、たぶんそこだと思っています。18年ぶんの経験を、業界の言葉から外して書けたかどうか。
落ちた理由は、会社は教えてくれません。なので、ここに書けることもありません。
ただ、ひとつだけ記録から言えることがあります。私は「その会社に入りたい」と書いていない。残っているのは「おもろいな」「スピード感や」で、志望動機についてのやりとりが1件もありません。
2年後、転職ではなく独立した
2026年に会社を辞めました。行き先は、別の会社ではありません。
2024年に落ちていなかったら、どうなっていたか。たぶん、転職していたと思います。そして転職していたら、独立はしていない。
ここは、はっきり書いておきたいところです。落ちたことが、結果的に選択肢を1つに絞りました。
💡 ドアが2つあって、片方が閉まった状態に近いです。閉まったから、もう片方をちゃんと見た。両方開いていたら、たぶん近いほう、慣れているほうを選んでいました。会社員から会社員は、慣れているほうです。
もちろん、これは結果を知ってから言っていることです。落ちた当時にそう思えていたわけではありません。
落ちる前提で、やっておくとよかったこと
使える形にしておきます。私は落ちた側の人間です。その前提で読んでください。
| やること | 理由 |
|---|---|
| 職務経歴書は、応募先が決まる前に書いておく | 私は3日で書けた。書けるのに書いていない期間が18年あった |
| なぜその会社なのかを、1行でいいから書き残す | 私はこれをやっていない。記録に志望動機が1件もない |
| 熱がある応募と、そうでない応募を分ける | 同時に受けると、温度差がそのまま結果に出る |
| 受けないなら、日程を押さえる前に断る | 私は2日前に辞退した。相手の予定は戻らない |
| 資格や点数の年を確認する | 16年前の点数をそのまま書いていた |
| 落ちたときのために、別の道を1つ考えておく | 通らなかったことで見える道がある。私はそこで独立に寄った |
いちばん効くのは、1行目。
職務経歴書を書くのに、転職する意思はいりません。私は「おもろいな」と書きながら3日で仕上げています。書いてみると、自分が18年で何をやってきたかが並ぶ。辞める・辞めないの前に、それを一度見ておくだけで違います。
書き方については職務経歴書に書く実績がない人への記事にまとめました。
※この記事は、私自身の2024年の記録です。応募先の社名、担当者の名前は書いていません。採否の基準は会社と時期によって変わります。

